2008年8月16日土曜日

湯花をかぶって豊作祈願。芋川の夏祭り。

7月15日、再建工事が進む石動社で昔ながらの夏祭りをリポート

動明王を祀る石動社は芋川集落のメイン道路に沿って立つ2本の旗竿を抜けて山に入り、道を少し登った杉木立の中にひっそりと立っています。現在、再建工事の真っ最中で古い社が解体されたばかり。ご神体はテントの中に一時避難中ですが、例年通り7月15日は集落の世帯主が全員集まり、村を挙げての夏祭りが行われました。曜日にかかわらず毎年夏祭りの日は決まっているので、仕事を休んで参加するご主人も少なくありません。芋川の夏祭りに欠かせないのは笹の葉で湯釜をかき回し、湯花を振りかけて一年間の無病息災を願う神事。「湯花神事」や「湯立神事」と呼ばれ、全国の夏祭りで広く行われている神事です。「雨」といわれた天気予報をはね返して当日は朝から晴天。夏の朝の爽やかな暑さの中で、湯花をかぶったあとは、熊笹を丸めて器をつくり煮立った湯を一杯いただきます。そして祭りの後の宴席へ。山を下りたときには強烈な日差しが照りつけ、田んぼの緑が鮮やかに輝いていました。

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