2008年12月27日土曜日

きよつう一日特派員ワークショップ開催



湧き水を探して集落を巡る芋川集落男性チーム

実際にディスクゴルフを体験しながら取材をする子供チーム
川集落を舞台に8 1516日の2日間、地域復興デザイン策定事業の一環として〈きよつう一日特派員ワークショップ〉が行われました。今回の参加者は21名、集落に遊びにきていた子供達にも参加していただき、とても賑やかなワークショップとなりました。話し合いもそこそこに川原に飛び出していく子供チームや、年間行事の裏側を語る女性チーム、歴史などの知識が豊富な男性チームなど、取材や記事づくりには参加者の年代や個性が良く出ていて、それぞれ記事に書ききれないほどのエピソードが集まりました。それらは今後のきよつう本誌にも掲載していければと思います。
● 川っぺり音楽祭で発表

816日の夜、清津川フレッシュパークに設けられた第2回川っぺり音楽祭の特設ステージで、はじめに行われたのはワークショップの成果発表です。あいにくの雨にも関わらず、発表を見に来て頂いた観客の皆様の助けもあり、緊張しながらも無事に取材の成果を披露することができました。会場に設けられた「きよつうブース」では多くの方に興味を持っていただき、飲み物を片手にジャズを聴きながら、集落や清津川の話に花を咲かせました。
(右写真:川っぺり音楽祭特設ステージ  / 歌手:蘭燃さん)
● きよつう00創刊号について

創刊号は、皆様から「うちの集落でもきよつうみたいな紙面がほしい」「私もきよつうに参加したい」などのうれしいご意見をいただきました。今後は近隣の集落についても取材を進め、清津川流域の魅力を広く紹介していきます。
(右写真:(右)十日町新聞(左)市報とおかまち「だんだん」)

ディスクゴルファー集結!第2回清津川オープン開催

〈102526日、第10回新潟オープン同時開催〉
ディスクを投げる参加者の皆さん:1..富川浩さん/3.竹藤直彦さん/4.江原隆夫さん/5.石川権一さん
2007年からはじまった〈清津川オープン〉は、プロも参加するディスクゴルフの大会として、県内に限らず県外からも参加者が訪れる。今年は2日間で清津川オープン17名(新潟オープン16名)が参加し、それぞれのテクニックを駆使して緊張感のある試合が繰り広げられた。今回は主催者のTDGC(十日町ディスクゴルフクラブ)が自ら18コースを企画・設計した。清津川フレッシュパークの地形を活かし、川を越え、林をぬける特色のあるコースが大会をさらに盛り上げた。

●大会参加者にインタビュー!

DG30(新潟県DG協会 会長) :佐藤重忠さん

夫婦ディスクゴルファー(秋田県在住):大滝朗さん・和枝さん

木々の間のゴールを狙う参加者たち

収穫祭2008・みんな集まる収穫の秋

1026日、今年で9回目を迎える「ゆくら妻有大収穫祭」をリポート

米を使った餅つき大会

年で9回目を迎える「ゆくら妻有大収穫祭」は、芋川集落にある地域農産物等活用型総合交流促進施設「ゆくら妻有」が火災で建替えられた後再開し、毎年秋に開催されています。それまでは無かった周辺集落(倉俣、重地、下山など)との共同イベントとして、今では皆が顔を合わせる良い機会になっています。地元農産物の直売が中心で、会場には農家のお父さんお母さん自慢の野菜が並びました。新米おにぎり、コロッケ、やまめの炭火焼などあったかい食べ物の出店や、利き酒コーナー、芸能協会による出し物などもあり、特にお昼の餅つき大会では新米のお餅が振る舞われ多くの人で賑わいました。

直売所の様子

元産の野菜

大地の芸術祭2009さきどり情報!

〈アートフロントギャラリー高橋園子さんによる見どころ紹介〉

絵本作家・田島征三によるかぼちゃをつり下げるインスタレーション

よいよ大地の芸術祭まであと残すところ7ヵ月となりました。秋は雪が降る前のアーティスト現地視察ラッシュ。来年の第4回展は総勢で26の国と地域から約150組のアーティストが参加します。中里エリアでは、新屋敷、小原、干溝、東田沢などの集落が新しく参加する予定です。 目玉としては、今年度で約10校となる廃校を活かし、美術館・ギャラリー・大学の拠点にしていこうという廃校プロジェクトが始まります。すでに動き始めたところでは、絵本作家・田島征三の美術館に生まれ変わる旧真田小学校で、この夏かぼちゃのインスタレーションやコンサートが開かれました。地域の拠り所である学校をアートの力で再生していこうという試みです。

このように、いよいよアートが地域づくりに深く関わってきましたが、津南町上野集落でも震災復興基金をつかって「北東アジア芸術村構想」を計画中です。蔡國強(北京オリンピックの開会式で花火のパフォーマンスを行いました)や金九漢の作品が残る集落で、北東アジアのアーティストが滞在しながら住民と作品を制作し、北東アジアの国々と長期的なつながりをつくっていこうという構想です。イベントとしては、カンボジアからサーカスがやってきます。地雷・麻薬・人身売買などの国情を背景に困難な状況に置かれた子供たちに生きる活力を与え、教育を施すNGOが設立したサーカス学校で学んだ若いアーティストたちが、民族音楽、民族舞踊の要素をふんだんに取り入れながら、カンボジア文化色豊かな独自のサーカスをつくりあげます。

このように見どころ満載の第4回展。冬も着々と準備を続け、雪解けと同時に急ピッチで制作活動が始まります。ぜひ皆さんで盛り上げていきましょう!

(文 / 写真提供:高橋園子)


大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009

会期:2009726()913()

詳しくはHPをご覧ください。

http://www.echigo-tsumari.jp/

追悼、土の賢人・吉田明と妻有焼

2008125日、陶芸家・吉田明氏が急性心筋梗塞のため急逝した。享年60歳。縄文時代以来、この地に失われていた陶芸の文化を「妻有焼」として復活し、10月には十日町市に「妻有焼陶芸センター」をオープンさせ、これからの活動が期待されていた矢先であった。「きよつう」第1号では、吉田明氏の活躍を紹介する特集記事を制作するため、生前の吉田氏に取材を行っており、印刷所に入稿する直前で訃報を聞いた。一部変更を加えたが、記事の大部分は吉田氏にご指導いただいたままの状態で掲載することにしたい。妻有の土を愛し、全身全霊で「妻有焼」の確立に尽力した活動を紹介することで、吉田氏を悼みたい。(編集部)



第二回 / 芋川あったかメニュー

〈けんちん汁はおふくろの味〉

津川オープンに50人分づつ2日間作る。油は多めに、実だくさんがけんちん汁の身上。季節の山菜、野菜をたっぷり使い、隠し味を入れて、「熱いから気をつけて下さい」と言いながら振る舞う。あちこちで美味しいという声。「何という汁ですか」と尋ねる人も居れば、1人で4杯もおかわりする人も居ました。鍋の底がカラカラと楽しい歌を歌いました。(文:高橋ケサ)

【けんちん汁】のレシピ!

材料

たけのこ,ぜんまい,しいたけ,ごぼう,里芋,こんにゃく,豆腐,しいたけの戻し汁,,調味料(醤油,,砂糖)

・作り方

  1. 鍋に油をひき,具材を全て入れ,炒めて油をからませる.
  2. お湯は少なめに入れ,しいたけの戻し汁を加えて煮るのがコツ.
  3. 煮えたら調味料で味付けする.
  4. 食べる前に豆腐を入れ完成.

【今日の一句】
木枯や けんちん汁と 母の待つ
高橋ケサ

*今回レシピを教えて頂いた方は、高橋ケサさん、根津フミ子さんです。ありがとうございました。

ゆくら妻有大収穫祭 / A HARVEST FESTIVAL IN 'YUKURA-TSUMARI'

くら妻有大収穫祭の中の餅つき大会にて来客者に振る舞われたお餅に行列ができている1コマ。

ネイルディレイ / 'NAIL DELAY' A FLYING DISC SKILL

ライングディスクの技の一つで、回転しているディスクの中心に指をあて、皿回しのように回す。清津川オープンに参加していた佐藤重忠さんが披露してくれた。

コスモス / COSMOS FLOWERS

川集落に咲いていたコスモス。キク科の一年草で秋の花の代名詞である。

2008年928日撮影。

石動社、上棟式 / ISUROGI-SHA SHRINE : A TOPPING-OUT CEREMONY

在再建工事中の石動社、1022日の上棟式の風景。完成は127日(竣工式)予定。

「エターナル」女体ベンチ / 'ETERNAL'-WOMAN’S BODY BENCH

006年大地の芸術祭、吉田明氏の作品。芋川集落対象のワークショップにて紙窯を用いて制作し、清津川フレッシュパーク内に設置。