2009年12月25日金曜日

地域を育てるアートプロジェクト!


〈1010日ー12日 視察研修をリポート「街かど美術館アート@つちざわ」

域復興支援事業の一環として、岩手県花巻市東和町にある土澤商店街を会場に開催しているアートイベント「街かど美術館アート@つちざわ」を訪問しました。作品鑑賞はもとより実行委員会の方やボランティアスタッフ、地元住民の方々から同地区の町おこしの経緯や展望、運営や組織体制づくりのお話を伺い、今後の芋川区の地域復興に活かそうと考えています。また翌日は、舞台を宮城県仙台市に移し、市民の情報発信の拠点であるせんだいメディアテークを会場に「きよつうかふぇ@せんだいメディアテーク」と題して、「きよつう(清津川通信)」や芋川区で行っているイベントなどを紹介し、集まって下さった仙台の方々との意見交換を行いました。

●視察を終えて

どこでも旧市街地から郊外へと拠点が移り、街中のさびれた様子が目につきます。土澤もそんなところでした。ただ『よそと違うな』と思ったのは、さびれた街や古い建物を大切にしながら、アーティストと協同で上手に利用しているところでした。会話もほのぼのとしていて他所からのお客様とのお付合いもうまくいっていると感じました。やはり地域活性化には、人的な交流を活発にしなければならないと思います。私達も芋川の地域資源を活かし「きよつう」の発行、「清津川フレッシュパーク」でのイベント、そして、その活動の拠点としての「きよつうプレスセンター(仮称)」を活用し、近隣集落と共に地域活性化を目指します。文:根津一夫(とぎや)〉

●街かど美術館2009アート@つちざわとは?



会場は、画家の萬鉄五郎の生誕地である岩手県花巻市東和町。土澤地区商店街と萬鉄五郎記念美術館、そしてアーティストが一体となり、商店街を舞台に現代美術を制作・展示するアートイベントです。「街と美術館をつなぐ、街とアートをつなぐ」をテーマに、これまで3回開催されており、今年から2年毎のビエンナーレ形式で開催されています。いろいろなジャンルのアーティストが全国から集まり、商店街の店舗や空き家、空き地、そして実際に生活されている家屋など、さまざまな場所が展示会場となっています。

〈きよつうPRESS〉活動報告

〈81415日、きよつうフォトグラファーコンテスト開催〉

年も昨年の「一日特派員」に続き2日間のワークショップが開催されました。今年は「フォトグラファーコンテスト」と題して、ゲスト参加の日本大学の学生を含めた総勢37名の参加者がカメラを手に集落を隅々まで歩き回りました。天候に恵まれた川っぺり音楽祭では、公開審査が行われ、作品の魅力を大勢のお客さんに披露することができました。今回撮影した作品からは、カエルなど普段は気にも留めない小さな生き物や、わんぱくに遊ぶこども達、集落の日常を切り取った風景、清津川流域を彩る植物など、チームごとに様々な角度から見た集落の姿を発見できました。

きよつうプレスセンター(仮称) 徹底解説 !!



の度、イベントが盛んな清津川フレッシュパークの活動をサポートする拠点施設が誕生しました。この拠点は、芋川集落が清津川流域の玄関口にある「おもてなし集落」として発展するために、集落内外の交流の機会を活発にします。今回は、多くの方に利用して頂けるように建物の特徴とその利用方法をご紹介いたします。ぜひ一度足をお運びください!

手作りおにぎり大好評!

〈大地の芸術祭おもてなし事業〉

夏、清津川フレッシュパークでは大地の芸術祭にあわせて「おもてなし事業」を開催。設置されたテント(きよつうかふぇ)では、集落の皆さんが冷たい麦茶や手作りの漬け物、おにぎりなどで見学に訪れた人々を迎えました。ディスクゴルフ体験や「きよつう」の配布なども行い、会期中には約千七百人の来場者が訪れました。

「車座おにぎり」に参加して

初めは人が集らないので心配でしたが、会を重ねるごとに訪れる人が増えていき、あっという間におにぎりがなくなってしまったので、楽しみに来てくれた人達皆に食べてもらえない事が残念でした。東北〜九州までいろいろな人達と芋川地域や芸術作品について話をしているうちに、『私はいい所に住んでいるんだな』と実感しました。また、お礼にと、歌やオカリナを演奏して頂きながら、楽しいひとときを過ごす事が出来ました。〈文:南雲美穂(若田)〉

車座おにぎり URL http://www.echigo-tsumari.jp/2009/event/onigiri.html

第五回 / 塩煮芋は小ぶりな芋で!

〈世代を超えて大人気


糖しょう油で甘辛く、小ぶりで食べだしたら止まらなくなる塩煮芋。酒の肴としても、ご飯のおかずとしても、そしておやつとしても食べられることから世代を超えて大人気です。塩煮芋は昔、調味料のない時代、塩のみで煮ていたことからその名がつけられました。時代を経て味にアレンジを加え、今日の味になりました。そのおいしさから、芋川や近隣集落では、どの家庭でも作られ、小ぶりな芋が即日完売するほどの人気です。

【塩煮芋】のレシピ!

・材料

じゃが芋 :2kg

・調味料

砂糖 (300g)、醤油(130g)、酒(80 c c)、油(大さじ4

・作り方

1 .鍋にサラダ油をたっぷりと入れる。

2 .芋を入れ、油に絡ませる。

3 .砂糖、酒、しょう油を入れ、味を整える。

4 .蓋をして芋が柔らかくなるまで煮る。

5 .皮がしわしわになったら蓋を外し、 煮絡めて完成。


*今回レシピを教えて頂いた方は、根津フミ子さんです。ありがとうございました。

きよつうプレスセンター(仮称) / KIYOTSU-PRESS CENTER

『こりゃ、なんだい?』『なににならんだ?』『大地の芸術祭か?』と、工事をしていると大勢の人達が興味を持って聞いてくれたんで『さーて、なんにならんだべかの〜!』と、答えてきたけど、いよいよ当地域復興の拠点として、このプレスセンターをみんなして大いに活用して、もっとおもしれー所になるといやんだがなー!

(文:南雲 正隆なぐも まさたか/ とうぜん
)

清田山公園祭り / SEIDAYAMA-PARK-FESTIVAL

省した家族や親戚が集まるお盆。清田山キャンプ場は熱気に包まれる。集落全員の熱い思いにより、昭和57年から続く清田山公園祭りは、開始当時はウォーキングイベントで豚汁を振る舞う程度のイベントでした。今では、“そうめん流し”や“うなぎのつかみ取り”といった皆さんが楽しめる祭りです。ぜひ、一度遊びにきて来ださい。

(文:山田 健一やまだ けんいち/ かみ)

鮎 / SWEET-FISH

津川フレッシュパークにて漁協主催の“鮎を食う会”が開かれました。川原で食べる鮎の炭火焼きは格別の味です。清津川の鮎釣りは7月第2日曜日が解禁日で、県内外からの大勢の人達で賑わいます。私も小さい頃から川が大好きで、よく川遊びをしていました。清流・清津川がいつまでも鮎の住める川であってほしいと願っています。

(文:鈴木 健一すすき けんいち/ うら)

こども神輿 / CHILD-MIKOSHI

動社でお祓いをしてもらい出発します。子供達と御神輿を皆さんが外に出て、笑顔で待っていてくれるのが印象的です。アイスやお菓子、大人はビールを飲みながら集落を一周すると、最後には暴れ神輿になっていて、なかなか前に進みません。主役の子供が少なくなりましたが、一年に一度、賑やかな子供神輿が続く事を願っています。

(文:鈴木 美穂子すずき みほこ/ 豆腐屋とうふや)

2009年12月13日日曜日

清津川フレッシュパークに拠点施設が誕生

〈1213日、きよつうプレスセンター(仮称)お披露目会をリポート〉

津川フレッシュパークの入り口に現れたのは、三角屋根の家が4つ肩を寄せ合っているようなデザインの建物。この日は、朝から続々と住民が集まり、お披露目会が行われました。初めのうちは、外から不思議そうな顔をして建物を眺めていた人達も、設計者の説明を聞きながら中へ入っていくと『これはどう使うの?』『窓は雪囲いするの?』など積極的に質問したり、「今年はここで『鳥追い』をしよう!」など早くも使い方のアイディアが飛び交ったりと、期待を膨らませている様子でした。この施設は、地域の情報発信拠点、また近隣集落や観光客との交流の場にも利用が期待でき、芋川の「おもてなし集落」としての今後の活動をサポートしていきます。

----------------------外観-------------------------

----------------------内観-------------------------






2009年10月25日日曜日

型枠撤去

2009年10月13日火曜日

コンクリート打設

2009年10月6日火曜日

型枠組立

2009年8月15日土曜日

ディスクゴルフの夏がやってきた!

〈第11回新潟オープンディスクゴルフ大会開催〉

がい者を中心とした第11回新潟オープンディスクゴルフ大会が61314日に清津川フレッシュパークで開催されました。今回は障がい者5名、サポーター17名、子供7名が参加。時折小雨が降り、コースも昨年よりも距離が長かった分、障がい者の方の負担も心配されましたが、全員予定コースを終える事ができました。また、飛び入りで東京のプレーヤーも参加し、終始和気あいあいとした、にぎやかで温かな大会となりました。

自然の宝庫重地大池(じゅうじ おおいけ)

〈自然体験スポットをリポート!〉

池は重地集落にある3つの池のひとつで、直径約80メートル、池の中央には浮き島があり、タナゴやモツゴ、ジュンサイやミツガシワなど学術的にも珍しいと言われる多くの動植物が生息しています。ここではキャンプ場やコテージなど、施設の利用もできるため、水辺の自然をじっくりと体験できる場所となっています。6月14日に行われた重地大池自然公園祭りでは、雨にも関わらず子供から大人まで大勢の住民が集まり、大変なにぎわいを見せていました。また、大池は2010年に行われる上海万博日本館の出展作品(映像)のロケ地に内定しており、今後ますます注目のスポットとなります。

地元住民と歩む芸術祭

年で4回目を迎える「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」。妻有にはこれまで大勢の作家が訪れ、多彩な作品が生まれてきましたが、そこには作品制作を支える地元住民の協力があります。ここ芋川集落でも2000年にクリスチャン・ボルタンスキー、片瀬和夫、2006年に吉田明の作品制作など、積極的な活動を通して作家との深い交流を生んでいます。

大人気スポットゆくら妻有

〈お肌がすべすべになる自慢の湯!〉

町集落に湧き出た源泉を直送しているかけ流し温泉、ゆくら妻有(原町温泉)。芋川住民やその周辺地域の方にも愛されるお湯は、ナトリウム―塩化物温泉で、皮膚の疾患・腰痛・肩こりに良く、来訪者の疲れを癒してくれます。また、施設の2階にある休憩所には、近隣集落やお隣の津南町から多くの客が訪れ、お漬け物やお菓子などを持ち寄り、とても賑やかな雰囲気です。「ゆくら妻有で知り合って仲良くなった」と語る人も。その居心地の良さもゆくら妻有を支える人気の秘密です。

地域復興デザイン策定発表会で発表しました。

〈芋川地域復興構想 ・ 経過リポート〉


発表会では各地域の集落による活動内容も聞く事ができました。

517日、長岡造形大学にて、「第1回地域復興デザイン策定発表会 〈活動計画発表会〉」が行われました。芋川地域復興構想実行委員会からは、根津一夫委員長はじめ4人が参加し、図版や画像を用いながらのプレゼンテーションおよびアドバイザーの先生方とのディスカッションを行ないました。総勢12組の集落による様々な取り組みに対する発表が行われましたが、「きよつう」の取り組みは会場でも高い評価を受けました。そしてこの活動の中でもとりわけ重要なプロジェクトである「地域復興デザイン先導事業支援」が8月7日に交付決定し、いよいよ「きよつうプレスセンター(仮称)」の建設工事がはじまります。秋の完成までの間は、すでに設置されている黄色い仮囲いの中で工事が行われます。皆さん是非見守って下さい!

発表の様子。前日の特訓の甲斐もあり、緊張しながらもしっかり思いを伝える事ができたと思います。

第四回 / 芋川お手軽メニュー

食欲をそそる甘みと酸味!


なますとは、熱を通した「なます」のこと。一般の「なます」とは異なり、醤油と砂糖を用いて、煮込んだ料理です。昔はお正月の定番メニューでしたが、今では、一年を通じてさっぱりと食べられます。大根はシャキシャキ感が残る程度に茹でるのがコツ。また、打ち豆(豆をつぶしたもの)を入れたり、白髪ネギと一緒に食べると、さらにおいしくいただけます。甘酸っぱさが食欲をそそる一品です。

【煮なます】のレシピ!

・材料

人参、干ししいたけ、ちくわ、大根、調味料(かつおもしくは煮干しだし、

しょう油、砂糖、しいたけの戻し汁、酢)

・作り方

1.千切りにした人参、戻した干ししいたけ、ちくわを先に煮て、しょう油、酒、戻し汁で味をつけて冷ましておく。

2. 大根を千切りにする。

3. 沸騰した湯に大根を入れてゆでる。

4. ゆでた大根を冷水で洗い、しぼって水気をとる。

5. 別にさましておいた人参等の中にゆでた大根を加えて、和える。

6. 好みの量のお酢を加え、砂糖、しょう油等の味も整える。


*今回レシピを教えて頂いた方は、高橋ケサ子さん、根津フミコさんです。ありがとうございました。


きよつうかふぇ / KIYOTSU-CAFE

後の活動拠点「清津川プレスセンター(仮称)」の建設現場の囲いと大地の芸術祭「おもてなし事業」のテント設置作業が行われました。蒸し暑い中での作業であり、苦労の連続でした。仮囲い、テントとも同じデザインで、きよつうワークショップの発表の場ともなります。芸術祭作品と間違え写真をとっていく来訪者もいました。

(文:高橋 敏昭たかはし としあき / 中谷内なかやち)

夏祭り / SUMMER-FESTIVAL

年、雪降り前に再建された石動社で最初の神事“夏祭り”が行われました。毎年715日の恒例のお祭りで、芋川地区民の無病息災を祈願して神職の湯の花を受けます。数十年前までは、皆が持ち帰って家族に飲ませようと急須等を持参していましたが、いつの頃からか見られなくなりました。

(文:竹藤 由夫たけふじ おしお/ 新宅しんたく)

七ツ釜 / NANATSUGAMA

から七ツ釜には「大蛇伝説」があり、子供の頃は一番滝のそばで遊ぶと大雨になるぞと言われていました。日照りの時に雨を願って水を汲んでいく「水もらい」という風習があり、7月には他の集落からも大勢の人が七ツ釜参りに訪れます。

(文:竹藤 ヨシたけふじ よし/ 大向おおむこう)

田代神楽 / TASHIRO-KAGURA

代神楽は、約200年程前から伝統芸能として引き継がれてきました。氏神様の祭礼等ことある毎に演じられ、近隣の集落の人々が弁当を持参し、神楽を観る人、演じる人が共に楽しみ、和やかに一日を過ごしたものだと伝えられています。田代集落では、山間地域の過疎化の進む中、伝統芸能を懸命に守り続けています。

(文:南雲 英秋なぐも ひであき/ 若田わかた)