2009年4月24日金曜日

第一回 / 清津川・歴史ミステリー

芋川の歴史は水の歴史〉

古文書から歴史を読む高橋忠雄さん()と南雲編集長(左)

川集落のルーツを探るべく、集落内の旧家、谷内(ヤチ)の高橋忠雄さんを訪ね、家に残る古文書や古地図を拝見しながら話を伺った。集落の歴史は今から約550年前、文安年間にまで遡る。当時この一帯には稲荷川から分岐した支流が流れており、時の室町幕府から取水の権利を得た谷内の先祖達が、隣の倉俣から移り住み開拓していったという。清津川との間の中州の様だった土地はとても湿った地盤で、川の氾濫にも度々見舞われるなど、水害に苦労したという話も多く聞く。いつしかその支流は無くなり、川の名前「芋川」が集落の名称として残ったのではとのことだが、集落には今も湧き水が豊富であり、豊かな水の文化はその流れと共に受け継がれている。

今回拝見させていただいた、芋川集落一帯が描かれた古地図

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