2010年3月20日土曜日

二百年続く冬の伝統、十六念仏 (じゅうろくねんぶつ)

〈一年に一度、奥様達のお茶飲み会〉

念仏は「唱名とり」の発声から始まる。

暦一月十六日に行うことが名前の由来とされるこの行事には、集落一軒につき一人の年長の女性達が集まる。起源は不明だが、「娯楽の無い冬に仏を弔う練習をしましょう」ということからはじまったとされる。また、寛政十一年(1799年)「越後魚沼郡芋川村」時代の古文書にも記載があり、二百年以上の歴史があるとわかる。


記載のある古文書


特徴は車座となり、長さ約
8メートルの大きな数珠を「南無阿弥陀仏」と唱えながら13周まわす。そして代表者が数珠を束ねて持ち、背中を叩いて健康を祈願するというもの。念仏の後はもう一つの大事な目的、お茶飲み会。皆で持ちよった料理を食べながら会話をすることで、今もなお世代を超えて集落の伝統が伝えられている。








数珠で勢いよく叩く

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