2008年12月27日土曜日
きよつう一日特派員ワークショップ開催
ディスクゴルファー集結!第2回清津川オープン開催
DG歴30年(新潟県DG協会 会長) :佐藤重忠さん
収穫祭2008・みんな集まる収穫の秋
新米を使った餅つき大会
直売所の様子
地元産の野菜
大地の芸術祭2009さきどり情報!
〈アートフロントギャラリー高橋園子さんによる見どころ紹介〉
絵本作家・田島征三によるかぼちゃをつり下げるインスタレーション
いよいよ大地の芸術祭まであと残すところ7ヵ月となりました。秋は雪が降る前のアーティスト現地視察ラッシュ。来年の第4回展は総勢で26の国と地域から約150組のアーティストが参加します。中里エリアでは、新屋敷、小原、干溝、東田沢などの集落が新しく参加する予定です。 目玉としては、今年度で約10校となる廃校を活かし、美術館・ギャラリー・大学の拠点にしていこうという廃校プロジェクトが始まります。すでに動き始めたところでは、絵本作家・田島征三の美術館に生まれ変わる旧真田小学校で、この夏かぼちゃのインスタレーションやコンサートが開かれました。地域の拠り所である学校をアートの力で再生していこうという試みです。
このように、いよいよアートが地域づくりに深く関わってきましたが、津南町上野集落でも震災復興基金をつかって「北東アジア芸術村構想」を計画中です。蔡國強(北京オリンピックの開会式で花火のパフォーマンスを行いました)や金九漢の作品が残る集落で、北東アジアのアーティストが滞在しながら住民と作品を制作し、北東アジアの国々と長期的なつながりをつくっていこうという構想です。イベントとしては、カンボジアからサーカスがやってきます。地雷・麻薬・人身売買などの国情を背景に困難な状況に置かれた子供たちに生きる活力を与え、教育を施すNGOが設立したサーカス学校で学んだ若いアーティストたちが、民族音楽、民族舞踊の要素をふんだんに取り入れながら、カンボジア文化色豊かな独自のサーカスをつくりあげます。
このように見どころ満載の第4回展。冬も着々と準備を続け、雪解けと同時に急ピッチで制作活動が始まります。ぜひ皆さんで盛り上げていきましょう!
(文 / 写真提供:高橋園子)
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009
会期:2009年7月26日(日)~9月13日(日)
詳しくはHPをご覧ください。
追悼、土の賢人・吉田明と妻有焼
2008年12月5日、陶芸家・吉田明氏が急性心筋梗塞のため急逝した。享年60歳。縄文時代以来、この地に失われていた陶芸の文化を「妻有焼」として復活し、10月には十日町市に「妻有焼陶芸センター」をオープンさせ、これからの活動が期待されていた矢先であった。「きよつう」第1号では、吉田明氏の活躍を紹介する特集記事を制作するため、生前の吉田氏に取材を行っており、印刷所に入稿する直前で訃報を聞いた。一部変更を加えたが、記事の大部分は吉田氏にご指導いただいたままの状態で掲載することにしたい。妻有の土を愛し、全身全霊で「妻有焼」の確立に尽力した活動を紹介することで、吉田氏を悼みたい。(編集部)
第二回 / 芋川あったかメニュー
清津川オープンに50人分づつ2日間作る。油は多めに、実だくさんがけんちん汁の身上。季節の山菜、野菜をたっぷり使い、隠し味を入れて、「熱いから気をつけて下さい」と言いながら振る舞う。あちこちで美味しいという声。「何という汁ですか」と尋ねる人も居れば、1人で4杯もおかわりする人も居ました。鍋の底がカラカラと楽しい歌を歌いました。(文:高橋ケサ)
【けんちん汁】のレシピ!
・ 材料
たけのこ,ぜんまい,しいたけ,ごぼう,里芋,こんにゃく,豆腐,しいたけの戻し汁,油,調味料(醤油,酒,砂糖)
・作り方
- 鍋に油をひき,具材を全て入れ,炒めて油をからませる.
- お湯は少なめに入れ,しいたけの戻し汁を加えて煮るのがコツ.
- 煮えたら調味料で味付けする.
- 食べる前に豆腐を入れ完成.
2008年8月16日土曜日
清津川をディスクゴルフのメッカに!
6月に行なわれたディスクゴルフ・チャレンジデーの様子
ディスクゴルフ(DG)というスポーツ、ご存じですか?アメリカ生まれのニュー・スポーツでゴルフボールの代わりにフライングディスクを投げ、鎖でつくられたバスケット型のゴールに何投で入れられるかを競います。ゴルフと同じく、18ホール(または9ホール)をまわり、ゴルフクラブのドライバーやアイアン、パターのように様々なタイプのディスクを使い分けながらコースをまわります。ゴルフに比べて道具も少なくて、子供からお年寄りまで、誰でも楽しめるのがDGの魅力です。十日町ディスクゴルフクラブ(TDGC/会長・高橋敏昭)は、芋川遊志の会のメンバーを中心に2007年3月に結成された新しいクラブで、現在会員数15名。清津川フレッシュパーク内の常設コースをホームコースとして活動しています。「ミドルレンジ(中距離)からゴールに入ったときの鎖の音がたまらなく気持ちいい」と語るのは、TDGCのホームページを運営する事務局の竹藤直彦さん。お子さんの影響でDGをはじめ、子供に負けじと練習に励んだことでいつの間にかハマってしまったのだという。
十日町ディスクゴルフ・チャレンジデー「清津川マンスリー」
TDGCでは毎月第4日曜日にディスクゴルフのゲームを行っています。会場はホームコース(清津川フレッシュパーク)で、どなたでも無料で参加できます。4人ひと組のパーティーでコースをまわります。初心者の方でもリラックスしてゲームに参加できます。
10月26日、第2回清津川オープン開催予定! 参加者募集中!
昨年よりはじまった清津川オープン・ディスクゴルフ大会。チャレンジデーよりも少し本格的な大会を行います。ビギナー、プロ、障害者クラスなどに分かれてDGを楽しみます。
ゲーム参加の詳細情報はHPにて
十日町ディスクゴルフクラブ http://www4.ocn.ne.jp/~tdgclub/
〈きよつうPRESS〉始動しました!
実行委員会では日々熱い議論が交わされています。
「地域資源を活かした集落の自立的復興」を目指し、芋川はツキハシ研(東北工業大学)+ティーハウス建築設計事務所の協力を得て、地域復興構想プロジェクトを進めています。すでに広く知られている美しい自然景観や豊かな食などの地域資源の他にも、受け継がれてきた暮らしのノウハウや集落の人々の隠れた才能や魅力といった隠れた地域資源があります。これらを継続的に発掘し、情報発信する仕組みをつくります。この仕組みを運営すること自体が集落内外の交流促進やコミュニティの強化、人材育成につながり、集落の自立的復興、心の復興へと導くことでしょう。
●清津川通信の発行
具体策として集落によるタブロイド情報誌「清津川通信(略称/きよつう)」の制作・発行を行います。ビジュアルをふんだんに使用し、誰にでも分かりやすく集落の魅力やイベント情報を伝えるタブロイドの制作を継続し積みあげていくことが、集落のビジュアルな伝承を形成します。また、情報誌の制作をしていくことで、集落の資源や魅力を表面化し、それを活かすことができる「実践プラン」に繋げます。
●特派員ワークショップ
普段何気なく過ごしている村の景色も、ひとたび取材の目で見ると全く異なって見えるものです。普段なら聞けないようなこと、聞き流しているようなことが、「取材」というだけで、どんどん聞けるようになり、今まで気づかなかった魅力を発見することができるものです。「きよつう」の一日記者として活動を体験するワークショップを行います。
●「きよつうプレスセンター」の設置
清津川フレッシュパーク入り口付近に きよつうPRESS の情報発信基地として『プレスセンター』を設置する予定です。現在、ティーハウス建築設計事務所にてデザインを検討しています。詳しくは近日中に公開いたします。
プレスセンター建設予定地は倉俣大橋のたもと、倉俣地区の玄関口です。
第一回 / 里山、おふくろの味と技術
〈ちまきは蒼く煮るべし。〉
「緑」は「赤」より生まれる。ちまきを笹の鮮やか緑色に仕上げるためには赤鍋で煮るのがコツ。赤鍋とは銅製の鍋のことで、料理が美しく仕上がるため昔から重宝されています。今回は「玄米ちまき」の開発者でもある高橋ケサさんと、根津フミ子さんのお二人にちまきの作り方を伝授していただきました。一枚の笹でカップ、もう一枚でフタをつくり「菅(スゲ)」で器用にしばる。これをマスターするのが大変でした。
【ちまき】のレシピ!
・材料(ちまき60個分)
餅米1.5kg(1升)、笹の葉120枚、菅60本、きな粉100g、砂糖100g、塩小さじ1杯
・作り方
- 餅米を1 時間以上水に浸け、ざるにあげる。笹を三角にたたみ、中に餅米を入れる。
- 「菅(スゲ)」で結ぶ。結んだものは、菅をよりながら5個ずつしばる。
- 2時間以上「赤鍋」で煮て完成。
- 同量の砂糖と小さじ1杯の塩を加えたきな粉でいただきます。
芋川みてあるきMAP
清津川に架かる倉俣大橋のたもとに位置する33戸の小さな集落。十日町市・芋川(いもがわ)は,南側に高低差100mにおよぶ河岸段丘の崖を背負うリバーフロント・ビレッジです。そんな小さな集落ですが、歩き回れば豊かな里山の自然や、人々の歴史に出会うことができます。根曲がりの杉林を楽しみながら山道を登ると、広大な農場が広がり、夕日に映える美しい谷の風景に出会えます。
マップ作画 : 森谷哲郎 小林知博 大高幸 石澤拓也 田島智久 三上寛哲( ツキハシ研)
湯花をかぶって豊作祈願。芋川の夏祭り。
不動明王を祀る石動社は芋川集落のメイン道路に沿って立つ2本の旗竿を抜けて山に入り、道を少し登った杉木立の中にひっそりと立っています。現在、再建工事の真っ最中で古い社が解体されたばかり。ご神体はテントの中に一時避難中ですが、例年通り7月15日は集落の世帯主が全員集まり、村を挙げての夏祭りが行われました。曜日にかかわらず毎年夏祭りの日は決まっているので、仕事を休んで参加するご主人も少なくありません。芋川の夏祭りに欠かせないのは笹の葉で湯釜をかき回し、湯花を振りかけて一年間の無病息災を願う神事。「湯花神事」や「湯立神事」と呼ばれ、全国の夏祭りで広く行われている神事です。「雨」といわれた天気予報をはね返して当日は朝から晴天。夏の朝の爽やかな暑さの中で、湯花をかぶったあとは、熊笹を丸めて器をつくり煮立った湯を一杯いただきます。そして祭りの後の宴席へ。山を下りたときには強烈な日差しが照りつけ、田んぼの緑が鮮やかに輝いていました。
屋号から文化を読む。
〈芋川集落屋号入門〉
屋号は苗字が普及する前から用いられてきた家の呼び名で、芋川集落のように同じ苗字の人が大勢いる地域では現在でも日常会話の中で重要な機能を果たしている。屋号には屋敷の場所を表すものやご先祖の名前に由来するもの、職業からくるものなどタイプは様々。今回の編集長・根津一夫さんはご先祖が研ぎ屋をやっていたため屋号は「トギヤ」。屋号には家紋のようなマークがあり、昔から農機具などの私有物を区別するために焼きごてでマークを付けていた。ちなみにトギヤさんのマークは「カネト」と呼ぶそうだ。